約款 付合契約 定型契約書とは
約款とは。約款作成上の注意事項
契約に関連した言葉で、保険契約等で用いられる約款があります。
「約款とは、多数の取引を画一的に処理するために、
あらかじめ契約内容として定型的に作成されている契約条項」を言います。
普通契約約款、普通契約条款、業務約款あるいは単に約款と呼ばれます。
約款は企業または企業の団体が一方的に作成するのが普通です。
(引用-法律用語辞典(自由国民社))」
なお、許認可業種の場合には、法律で、約款を作成し顧客へ提示することや
約款の内容を監督官庁へ提出することを義務付けている場合があります。
このような約款を作成する場合には、
「法定事項を守った上で、自社の状況や課題に合った、任意の条項を加えていくことです。
付合契約とは
企業があらかじめ作成された約款を用いて契約を行い、顧客は、約款を修正する自由を持たず、
この約款に基づく契約をするかしないかの選択しかできないような契約のことを付合契約
(または、附合契約、付従契約)と言います。
付合契約の代表的な例では、保険、銀行、運輸(鉄道、バス、タクシー、航空、船舶、レンタカー、貨物等)、
電気、ガス、水道等があげられ、これらの事業は上述の許認可事業であり、
約款も監督官庁による規制の下にあります。
(つまり、約款を作成すること、顧客へ提示すること、監督官庁へ提出することと、
内容については法令に従わなければならないことと、任意で決めて良いことがあります。)
なお、一般の企業間売買取引においても、顧客や取引先との間の取引で、定型契約書を用意し
個別の修正は行わない「付合契約的」な契約の締結方法を採用している場合も多くあります。
このような「付合契約的」な契約書を大きな会社などから提示された場合のチェックの仕方については
こちら(大きな会社から提示された契約書のチェックポイント)を参照してください。