-----------------------------------------------------------------
会社設立、独立、起業、開業と新会社経営 第40号
-----------------------------------------------------------------
こんにちは。行政書士の井藤です。
いつも、当メールマガジンを御購読頂きましてありがとうございます。
新規に購読頂いた方、はじめまして、また、当メルマガを選んで頂きまして、ありがとうございます。
当マガジンでは、
●「将来の独立、開業、起業を考えている方」
●「既に起業準備に入っている方」
●「起業後まだ日が浅い方」
●「新規事業を考えている方」
●その他、「起業と経営に興味のお持ちの方」を対象に、
起業や会社設立、会社経営に役立つ、実践的情報を発信して行くことを目標としています。
今回のテーマは、『顧客第一主義による起業』です。
現代の経営において大切な「顧客第一主義」の実践について、考えてみたいと思います。
◇第40号のメニューはこちらです
(1)「顧客主義による起業」
(2)井藤行政書士事務所のPR
(3)編集後記
-----------------------------------------------------------------
(1)「顧客主義による起業」
■「顧客第一主義」「お客様本位」「お客様の為に」
起業の目的は、人それぞれ。
一人一人の個性に基いた、目的を目指すことで、将来はきっと
多種多様な商品やサービスが生まれ、楽しい世の中になります。
起業の目的は、人それぞれで良いのですが、
事業が継続されなければ、その目的に近づくことはできません。
事業が継続されるためには、その事業を通じて、お客様にとっての新しい価値を提供することが大切です。
お客様の得た価値の一部を当社の分け前として利益として頂く
ことで、事業は継続でき、事業の目的に近づくための活動を継続することができるのです。
従って、「顧客第一主義」「お客様本位」「お客様の為に」活動することが、
これからの起業にとっては大変大切なことなのです。
■ 「顧客第一主義」を拒むもの
経営理念や企業理念で、ほとんどの企業が「顧客本位」「顧客第一主義」をかかえながら、
とても、そうとは思えないような不祥事や最悪のアフターサービス等が、絶えないのも事実です。
多くの会社が目先の計画の実現に力を注ぎ、本来目指すべき目的
とは反する行為をしている場合もよくあるように感じます。
工業化時代。とにかく新製品を作り、それを広めるために、一方
的にセールスをすることが、企業の主要な活動であった時代の名残でもあると思います。
■ 「マーケティング」とは、お客さんを連れて来ること
ドラッカーによれば、経営者の2大業務とは、
1)イノベーション と
2)マーケティング だと言います。
イノベーションが、お客さんにとって新しい価値を提供することを言うのであれば、
マーケティングとは、お客さんを連れて来る活動
(場合によっては、お客さんを創造することとも言います)を言います。つまり、
「セールス」が、今、目の前にいるお客さんにモノやサービスを売ろうとすることに対して、
「マーケティング」とは、「セールス」の対象となるお客さんを連れて来ることを言います。
さらに、究極の「マーケティング」とは、お客様自身が進んでモノやサービスを購入するようになり、
「セールス」を不要とまでするような「マーケティング」のことを言います。
■ 伝統的マーケティング手法 4P
マーケティングの手法として、伝統的な4Pによるマーケティングミックス が有ります。
伝統的な4Pマーケティングミックスとは
製品(Product)・・・・・ 当社の製品やサービス(の「ウリ」)を考えること
価格(Price) ・・・・・・・当社の製品の販売価格を考えること
場所・流通(Place)・・・ どこで、どのような流通経路で売るか
販促・プロモーション(Promotion)・・ 当社の製品(売り)をどのような方法で顧客へ広めるか
の4つです。
4Pは、自社の立ち位置と行動方針を明確とする上で、有効な考え方です。
4Pが、伝統的な手法であるとするゆえんは、
産業革命以降の「工業化時代」の考え方を基礎とした手法であるからです。
つまり、何よりモノ(又はサービス)を作ることが大切であり、
そのモノを市場にスムーズに流し、そのモノがあると言う「情報」を顧客に一方的に伝えることが
マーケティング活動の中心でした。
しかしながら、時代は「情報化時代」あるいは「知識時代」と言われて久しく、
基本的に「モノ」や「情報」はあり余るほど氾濫する時代になっても、
なお、伝統的な手法のみに頼り、業績が低迷している会社や経営者が多いようです。
■ 顧客本位のマーケティング手法 4C
伝統的な4Pによるマーケティングミックスを改良する形で生まれ
たのが、4Cによるマーケティングミックスです。
つまり、
1)製品(Product) → 顧客価値(Customer value)
製品やサービスそのものよりも、
「お客さんにとってのどのような価値を提供するか」を考えることが大切です
ある飲食店は、単に食べ物を供給するのが事業目的ではなく、
食を通じてお客さんに楽しみや喜びを提供することが事業の目的です
2)価格(Price) → 顧客コスト(Cost)
当社が販売する価格のことよりも、お客さんが払うトータルのコストを重視することが大切です
仮に商品の値段が高くとも、
当社の商品を利用することでお客様が他で負担しなければならないようなコストが下がれば、
お客様にとってはトータルコストは低いと言えます。
逆にいくら価格が安くても、お客様にとって余分な出費を伴うよ
うな場合は決して顧客コストは低くありません。
3)場所・流通(Place)→ 利便性(Convenience)
物理的な場所だけでなく、顧客にとってどのような利便性を提供するかと言った視点を重視します。
この場所なら通勤途中に寄り易く便利等。
4)販促・プロモーション(Promotion) → コミュニケーション(Communication)
一方的に「情報」を送るだけではなく、お客さんと「情報交換」
を行い、お客さんの希望を聞き、お客様に納得してもらって、理解を得ることで、
ファンの集団集団(コミニティ)の形成を促す活動を言います。
ネット社会では「口コミ」が大きな力を持つと言いますが、
「あの人から買いたい」「あの会社の商品なら安心だ」と言ったファン作りが大切です。
■ 「顧客本位」は中小企業に有利。よって、起業にチャンスあり
「顧客サービスの充実」「顧客第一主義」「顧客本位」を実現するために、
大企業は自動化、最新機器・システムの導入、マニュアルの充実など、
一定のお金をかけ、サービスの水準アップと平準化(顧客の平等な扱い)に力を注ぎます。
多くの中堅企業は、大企業ほどにお金を投入することができませんので、
本気でサービス向上に取り組んでいる大企業から引き離される可能性大です。
一方、ある地域やある特殊な業界などに特化した中小企業は、
大企業がシステムで行う画一的な顧客サービスとは一線をかした、
人間対人間の「心のこもった」サービスを臨機応変に行うことができます。
従って、真の「顧客主義」は中小企業にとって大変有利な可能性を持っています。
(2)井藤行政書士事務所のPR
当事務所では、会社設立手続きはもちろんのこと、それ以前の起業に関する計画段階からの相談対応や
会社設立後の各種手続きや会社運営や経営に関する支援
(契約書・文書作成、経理・総務支援、マーケティングなど)を行っています。
最初のメール相談は無料で対応しています。
お気軽にご相談ください。
また、起業支援総合ポータルサイト「ドリームゲート」でも、メール相談を受付けております。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.dreamgate.gr.jp/consul/pro/fullstage
(3)編集後記
今回は、『顧客第一主義』をテーマに、「顧客本位」の考え方について紹介しました。
「顧客に近い」「顧客毎にキメの細かいサービスを行うことができる」可能性があるのが
中小企業の強みですが、一方で、
大企業は、投資とシステムで「顧客本位」を実現して行こうとしていますので、安心してはいられません。
中小企業が大企業と同じ方策を取ったときにはとても資金力で太刀打ちできません。
中小企業だからこそできる「知恵」と「人間力」で新しいサービスを提供して行くことが大切だと思います。
最後になりましたが、皆様の、ビジネス、健康、生活がさらに豊かなも
のとなりますことを祈っております。
-----------------------------------------------------------------
発行元 井藤行政書士事務所 井藤真生
事務所e-mail gyosei@fullstage.jp
事務所HP http://www.itoh.fullstage.biz/
〒471-0063 愛知県豊田市京町3−111−1
ツイッターはこちらです http://twitter.com/itohmasao
※ぜひフォローお願いします
「ドリームゲート」起業(メール・面談)相談はこちら
http://www.dreamgate.gr.jp/consul/pro/fullstage
※ご意見・ご感想等は gyosei@fullstage.jp まで、お気軽にお寄せください。