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起業、開業、会社設立準備とビジネスモデル
第8号(2008/10/15)
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こんにちは。行政書士の井藤です。
ビジネスモデルとは、儲かる仕組み(うまく行く為の仕組み)のこと。
ビジネスモデル×実行=利益(成功)とも言います。
ビジネスモデル思考で、起業、開業、新規事業を成功させましょう!!
また、ビジネスモデル思考は、事業に限らず、
様々なプロジェクトや企画、自己実現に応用可能な考え方です。
ビジネスモデル思考で、物事を上手に成功させましょう。
◇第8号のメニューはこちらです
1)ビジネスモデルの構築方法のまとめ
2)編集後記
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1)ビジネスモデルの構築方法のまとめ
■SWOT分析と5W1H作文を用いたビジネスモデルの構築方法
前々回と前回は、ビジネスモデルの作り方を考えて来ました。
具体的には、SWOT分析法と5W1H作文法を取り上げました。
■SWOT分析の特徴と留意事項
SWOT分析法は、外部(環境や顧客や競合先)と内部(自身や自社や仲間)の強み、弱みを分析し、
分析した結果から、内部の強み(Strongness)×内部の弱み(Weakness)×外部の機会(Oppotunity)×外部の脅威(Threat)を、
「活かす方法」や「解決する方法」を考えることで、ビジネスモデルを構築して行く方法です。
現状を客観的に分析し、その分析結果(資源)を有効活用させ、理想の姿を導き出そうとする考え方です。
「SWOT分析は、現状の改革に向いているが、従来ないものを産むような活動には向いていない」と批判されることもあります。
確かに、現状を分析した結果、「長所を伸ばす」アプローチをしても、
あるいは、「欠点を直す」アプローチを行ったとしても、
現状の延長線上にあることには代わりはなく、全く新しいことを産むことにはならない。と言えます。
しかし、この批判は、まったく、現状分析に問題があるのではなく、実は、アプローチの仕方の問題なのです。
例えば、長所を「伸ばす方法」ではなく、長所を「活かして、新しいことを産む方法を考える」のです。
もっと言えば、現状はまだないかもしれない、理想の長所まで、現状分析にプラスして考えて、
その長所があればできる実現可能な新しいことを考える。
さらに、その理想の長所を習得する方法を考えることもできます。
また、欠点は、「直す方法」や「補う方法」に代えて、欠点をとことん
見つめて、「その欠点を活かす方法」を考えることもできます。
自らの欠点は、誰も認めたくなく、とことん分析する機会は少ないかも知れません。
この欠点を素直に分析し認めることで新しい行動が可能となります。
長所よりもむしろ欠点の中に、個性を発見し、独創性を導き出すことができるかも知れません。
■5W1H作文法の特徴と留意事項
上記のSWOT分析は「客観的な」現状分析に基づき、客観性・実現性があるビジネスモデルを導く考え方でもあります。
一方、5W1H作文法は、「自らのやりたいこと」、「欲していること」と、
一見極めて「主観的な」ことを、一時的な気分や感情に惑わされること
なく、「客観的な」自己分析を行い、自らが理想とするビジネスモデルを導く考え方です。
5W1Hの中でも、とりわけ、どのビジネスモデルでも共通に大切なのが、なぜ(Why)、誰(Who)、何を(What)、どのように(How)の4つです。
「なぜ(Why)、誰に(Whom)、何を(What)、どのように(How)届けるのか?」を考えるのが、ビジネスモデルの基本です。
なぜ(Why)このビジネスをやるのか?ビジネスの目的、ねらいを明確にすることで、その為の方策にブレがなくなります。
また、自らのモチベーションを維持することにもつながります。
誰(Who)は、「貴方の顧客は誰(Who)ですか?」と言う問いへの回答を意味します。
誰(Who)は、抽象論ではなく、実際に、あなたのビジネスを提供したい具体的な個人名をあげ、その人と近い属性を表現することが大切です。
何を(What)、どのように(How)は、ビジネスで提供する物やサービスの内容と特徴とその提供の方法や、実現の方法のことです。
何を(What)、どのように(How)のバリエーションとして、
いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、いくら(How?much)で、
がポイントとなるビジネスモデルもあります。
これらの5W1Hの組み合わせで、無限のビジネスモデルのパターンが検討可能となります。
最初から絞るのではなく、いろんなパターンを、自らの評価と第三者の評価を得て、検討を重ねることが大切です。
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2)編集後記
今回は、ビジネスモデルの作り方のまとめとして、SWOT分析法と5W1H作文法の特徴と留意事項について述べました。
強いビジネスモデルを持つことは、ビジネス成功の大きな要因です。
ビジネスモデル思考は、ビジネスだけに限らず、広く、社会一般で応用が可能な考え方です。
これからは、「ビジネスモデルの時代」とも言われています。
皆さん、いっしょに、「ビジネスモデル思考」を鍛えて活きましょう!!
最後になりましたが、皆様の、ビジネス、健康、生活が豊かなものとなりますことを祈っております。
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発行元 行政書士井藤事務所 井藤真生
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