起業、会社設立、事業計画書、契約書、社内規程、インターネット、法務、中小企業支援。愛知県、名古屋市、豊田市 井藤行政書士事務所

 ビジネスモデルの作り方(1)SWOT分析編

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起業、開業、会社設立準備とビジネスモデル
第6号(2008/09/15
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こんにちは。行政書士の井藤です。 
ビジネスモデルとは、儲かる仕組み(うまく行く為の仕組み)のこと。
ビジネスモデル×実行=利益(成功)とも言います。
ビジネスモデル思考で、起業、開業、新規事業を成功させましょう!!
また、ビジネスモデル思考は、事業に限らず、
様々なプロジェクトや企画、自己実現に応用可能な考え方です。
ビジネスモデル思考で、物事を上手に成功させましょう。

◇第6号のメニューはこちらです
1)ビジネスモデルの意義に関するまとめ
2)編集後記
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1)ビジネスモデルの作り方(1)SWOT分析

SWOT分析の利用

前回まで、様々な角度からビジネスモデル思考の意義を述べて参りました。
今回からは、実際に、ビジネスモデルをどのようにして、作って行ったら良いのかを、考えて行きたいと思います。

ということで、今日は、ビジネスモデルの作り方(1)と題して、
戦略計画ツールとしては定番中の定番の、SWOT分析を使ったビジネスモデル構築法について考えたいと思います。

SWOT分析については、十分、ご存じの方も多いと思われますが、そんな方には、復習の意味も含めて、すこし、説明させて頂きます。
また、SWOT分析を初めて聞く方には、これからきっと何度も聞く分析方法ですので、この機に、ぜひ、覚えておいてください。


■SWOT分析とは

SWOT分析とは、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の頭文字をとったもので
内部要因(自分、自社)と外部要因(他者、環境)と分けて、下記表のように、分析・評価を行うものです。?

内部要因とは、今から分析を行おうという主体そのもののことを指します。
例えば、自分自身のことを分析するのであれば、自分自身のことが内部要因で、自分以外の全てが外部要因になります。

あるいは、「当社」のことを主体として考えるのであれば、「当社」の構成員が内部要因で、構成員以外の全てが外部要因になります。
さらに外部要因のなかで、顧客とか、仕入先とか、協力先とか、競合先とか、地域とか比較的ミクロ的な外部要因と、
業界とか、社会とか、国家とか、経済状況とか比較的マクロ的な外部要因まで対象になります。

外部要因の中でも、ビジネスにおいて重視されるのが、顧客(Customer)競合(Competitor)の?2Cと呼ばれるもので、この2Cに内部要因である当社(Company)を加えたものをマーケティングの3Cと呼ぶことがあります。つまり、
ビジネスとは、当社(Company)が、競合先(Competitor)と競争しながら顧客(Customer)創造していくこと」と捉えることができます。

Strength         内部分析に基づいた、自分(当社)が得意とする部分?
Weakness       内部分析に基づいた、自分(当社)が苦手とする部分?
Opportunity  ?環境分析に基づいた、自分(当社)に有利な環境や条件
Threat            環境分析に基づいた、自分(当社)に不利な環境や条件

SWOT分析表

SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(アウトサイドイン

SWOT分析を用いて、ビジネスモデルを構築する手法は、
最初に、自己分析(強みと弱み)から行う方法と、環境分析(機会、脅威)から先に行う方があります。

ビジネスモデル構築を検討する際に、「既に、何らかのアイデアがあり、そのアイデアをビジネスモデル化して行こうとする場合」は、
そのアイデアと関連する外部環境からまず分析を行っていくことが良いでしょう。(アウトサイドインアプローチと言います)

上記の3Cのところでも述べましたが、どんなビジネスであっても共通するビジネスの目的は、顧客を創出して行くことです。
どんな立派なアイデアや発明であっても、それを必要とする顧客が創出されない限りビジネスは成り立ちません。
従って、まず、社会環境、市場環境、顧客(未来の顧客と言う意味も含めて)、競合先等の外部環境を分析し、
次に自身の強み、弱みを分析して行く方法が適当だと考えられます。

外部環境分析は、社会的な分析(例、食の安全が求められている、安心できる環境が求められている、コンプライアンス遵守が求められている、
環境対策・エコ化、省エネが求められている、少子高齢化社会の到来、 団塊の世代の退職、外人労働者の増加、規制緩和・制度改革、地方分権
化、技術革新の動向 等々)と、対象とする市場や将来の顧客、競合先等に関する分析が対象となります。

新聞やニュース、統計などによるマクロ的分析だけではなく、固有の個人や会社の実感(生の声)を知ることも大切です。
(例えば主婦を対象とするビジネスであれば、主婦に実際に訊いてみる。ホームページやブログ等でターゲットとなりそうな私人の意見を読む等)


SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(インサイドアウト

一方、「ターゲットとする市場が不明確な場合や仮にターゲットがあっても、今一度0から考えてみたいと言う場合」には、
まず、自己分析(強み、弱み)から行う方法が、適当でしょう。(インサイドアウトアプローチ)

自己分析については、自分の得意なこと、好きなこと、自分の能力で金にできることはないか?等に加え、
行動様式や、性格まで含めて、書き出してみることが良いでしょう。
書き出す方法は、自ら思いつくままに書いても良いのですが、
あらかじめ多数の質問項目を用意し、それに回答して行く方法もあります。(自己分析の仕方については、後日、 またあらためて、詳細に検討をしたいと思いますが、今回は、まず、SW OT分析によるビジネスモデル構築の全体の流れを知ることが目的ですので、先を急ぐことにします)

また、できれば、自分のことを良く知っている複数の人の意見を訊くことができれば、自己分析をより客観視することができるでしょう。
あるいは、当社のことであれば、当社を良く知る外部の人やあるいは、 全く利害関係のないコンサルタントに客観的に分析してもらうのも良い
かも知れません。

自己分析結果をまとめるのにあたって、注意すべきことは、強みと弱みは表裏一体のことがあり、どちらに書けば良いか迷うことがあるかも知
れませんが、それぞれ、両方に書いても良いと思います。
例えば、ある人の弱みである消極的な性格は、その人の強みである慎重な性格と表裏一体な関係にあるかも知れません。
それらは、強みにしろ、弱みにしろ、いずれにせよ、自分の個性であり、その個性を活かし、外部環境に対応することが大切です。


SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(すべき行動の立案)

アウトサイドインの方法または、インサイドアウトの方法により、SWOTの表が完成したら、次の作業に移ります。


まず、SWOT各項目から、すべき行動を導き出します

S・・・?自分の強みを活かす方法。あるいは強みを強化する方法?
W・・・?自分の弱みを活かす方法。あるいは弱みを補う方法?
O・・・?機会の活かし方
T・・・?脅威の解消方法。脅威の利用方法?

強みは、いかに有効的に活かすかを考えると同時に、さらに、その強みを強化する方法を考えます。

弱みは、補わなければなりませんが、本当に弱みですか?弱みが分かるからできる行動はありませんか?弱みを活かす方法は?

外部環境の機会(チャンス)をどうやって活かしますか?

外部環境の脅威はどのように回避しますか?その脅威はライバルや顧客にとっても脅威ではありませんか?
その対策が新しいビジネスになりませんか?

次に、SWOT各項目を組み合わせて、新しい行動を導き出します

1)S×O  強みを活かして外部機会に対応する方法。強みを強化する
2)S×T  強みを活かして外部脅威を解消する方法。脅威を機会に変える
3)W×O  弱みを活かして外部機会に対応できないか。弱みを解消する
4)W×T  弱み+外部脅威のリスクをいかに回避し、次にどうつなげるか
SWOT分析

■弱点は個性 

一般に、伝統的には、弱みや脅威と言われる弱点は、避けるべきことや克服すべきことと、考えられて来ましたが、
これからの時代は、むしろ、「弱点は個性である」と考え、
いかに弱点である個性を活かすかを考えるのも
ユニークなビジネスモデルを構築するための有効な方法になるのではないかと思います。

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2)編集後記

今回は、ビジネスモデルの作り方(1)として、SWOT分析を使った方法を述べました。

SWOT分析は、ある目標が決まっている場合にその戦略を立案するのに適した方法(アウトサイドイン)と言われる場合がありますが、
私は、0から自分自身を分析することにも有効な方法だと思います。

「私は自分を客観的に見ることができる」が、流行語になっている(?) かも知れませんが、客観的に自己分析することが重要だと思います。

私自身は、自己分析の結果、製造業やサービス業での実業の世界での実体験と法的知識やインターネットを結びつけて、新しいお客様に、真
に実務的で役に立ち、安全で安心できるサービスを提供することを事業目標にしています。

強いビジネスモデルを持つことは、ビジネス成功の大きな要因となります。
このビジネスモデル指向は、ビジネスだけに限らず、広く、社会 一般で応用が可能な考え方です。

これからは、「ビジネスモデルの時代」とも言われています。
「ビジネスモデル思考」を鍛えて活きましょう!!

次回は、ビジネスモデルの作り方(2)について、考えて行きたいと思います。

最後になりましたが、皆様の、ビジネス、健康、生活が豊かなものとなりますことを祈っております。

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発行元  行政書士井藤事務所  井藤真生
事務所e-mail    gyosei@fullstage.jp
事務所HP  http://www.itoh.fullstage.biz/
〒471-0063  愛知県豊田市京町3−111−1
※ご意見・ご感想等は gyosei@fullstage.jp  まで、お気軽にお寄せください。

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