資本金とは、本やネットには、いろいろと難しい説明がたくさん載っていますが、まず、押さえておくと良い意味は、「元手」のことです。
すなわち、何らかの事業を始める際の、元手が資本金です。
この元手を出す人のことを、資本家、株主と言います。
資本金を出す行為は、出す側から言えば、「投資」と言います。投資は、元手を増やし利益を得ることを目的で行います。
例えば、不動産投資では、不動産から得られる収益や将来の価値の拡大を目的として、個別の不動産を儲けの対象として購入します。
同様に、会社の「儲ける仕組み」を買うこと=資本金を出すこと=元手を出すこと。です。
この資本金に、資本金を元手に事業を行い、得た利益の蓄積(利益剰余金)を加えたものを資本と呼びます。
つまり、資本とは、元手+利益の蓄積 のことです。
なお、会社は、この利益の蓄積の一部を元手を出した人に還元することを配当金と言います。
※よくある誤り
資本金は、どれだけ使ってもよいのですか?
資本金は、どこに保管しておくのですか?
資本金とは、あくまで、最初の「元手」=「元金の額」ことを意味します。それをどう使おうと、元金そのものは変化しません。
元金である資本金の額は、(増資や減資をしない限り)そのままで変動はしません。
事業の結果変動するのは、資本の額です。つまり、
資本=資本金(元手)+利益の蓄積 ですので、利益の蓄積額の変動により、資本の額が変動します。
例えば資本金100万円の元金で事業をはじめ、利益の蓄積額が50万円になった場合の、資本の額は、100万円から150万円に増加したことになります。
逆に、50万の利益ではなく、マイナス30万の利益(赤字)になった場合、資本金は100万円で変わりませんが、資本の額は70万円(100万円-30万円)となります。
なお、資本の額が0円以下(マイナス)になった状態の会社のことを「債務超過」状態と言います。
(債務超過は破産の事由にもなり、できれば、避けたい状態です。)