利用規約作成の3つのポイント
利用規約を作成する上で、実務上大切な3つのポイントを紹介します。
1)利用規約に対する承諾の取り方
利用規約は、お客さん(ユーザー、利用者)が、その内容に承諾したとき、
お客さんと当社との間に法的に有効な契約関係が成立します。
つまり、たとえ、どんな立派な規約を作成したとしても、お客さんが
「知らない」「承諾していない」場合は、法的な意味がありません。
(また、ホームページのどこにあるか分からないような表示をして、騙すように
お客さんからの承諾を得るような行為も、法的に無効となる場合があります。)
従って、利用規約をホームページのどの位置に配置して
(あるいは個別に
お客さんに送付する方法もあり)、どのようなカタチで
お客さんの承諾を得るかが、とても大切なことです。
2)サービス運用上のリスクの低減から利用促進へ
自社のサービス運用上にどのようなリスクが考えられかを明確として、
その対策としての利用規約条文を作成します。
多くのサイトやサービス共通の
リスクの問題と当社固有のリスクの問題がありますので、
それらのリスクを列記して、
その低減を図ります。
特に「著作権の問題」は、適切な処理が必要です。
リスク対策で留意すべき重要ことは、以下の3つです
(1)全体に網羅しているか?
一般的なリスクに加え、当社のサービス独自のリスクについて考えることが大切です。
(2)条文と運用の一体化ができているか?
どんな立派な条文にしてもそれが実行できなければ意味がありません。
実際の運用と併せた規定づくりが大切です。
(3)本当に守って欲しいことを上手に誘導すること
禁止事項をたくさん書けば書くほど、
お客様からすれば、ひとつひとつの重みが薄まって行きます。
本当に大切なことは、利用規約だけではなく、他のページにも掲載するなどして、
お客さんを上手に誘導することが大切です。
さらに、利用規約はリスクの低減のみならず、本来の目的である、
お客さんの当サービス利用促進を図るような説明があればなお良いものになります。
3)3点セットのバランスやホームページ全体のバランス
「利用規約」、「個人情報保護方針」、「特定商取引法に基づく表示」は、
ウェブサービスにおける法的な文書の3点セットと呼ばれるものですが、
これらが相互に矛盾なく、それぞれ文書の本来の役割をバランスよく
果たしていることが大切です。 さらに、ホームページ全体の記述と、
利用規約や他の3点セットの記述が、
矛盾なく、調和していることが大切です。
(最初からそれぞれの役目を分担しておくことで、相互の矛盾が生じるのを防ぐこともできます)
→→→ 個人情報保護方針に関する情報はこちらを参照ください。
→→→ 特定商取引法に基づく表示(通信販売)に関する情報はこちらを参照ください。
利用規約を作成する上で、大切な3つのポイント+α
そもそも利用規約を作成する以前の問題ですが、
当社のサービスやそのサービスのやり方が、法的に問題ないかの事前チェックをしましょう。
(例1)法律で許可や届出が必要な事業でないか?
(例2)販売の仕方などで必要な法的な手続はないか など
(例3)商標やドメイン名などで他者の権利を侵害する恐れはないか など
利用規約の作成のご依頼お待ちしています。お問い合わせ歓迎します。
当事務所では、お客様のご意向に合わせて、
真にお客様の目指すサービスを支えることができる利用規約の作成を行なって参ります。
・完成まで責任をもって対応します
・ご希望により、(追加費用なしで、)Skypeによる打合せが可能です
・ご希望により、オプションでサイト全体のチェック&アドバイスも可能です
御連絡、お問い合わせをお待ちしています。