SWOT分析とは。起業準備でのSWOT分析をの活用

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井藤行政書士事務所
登録番号第0819227号 メール(gyosei@fullstage.jp)

SWOT分析とは、
Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字で、
内部要因(自分、自社)と外部要因(他者、環境)と分けて、
以下ののような表を用いて、分析・評価を手法を言います。

SWOT分析は、自身と自身の置かれた環境を冷静に分析する手段として、
様々な問題解決の立案プロセスで利用されています。

ここでは、SWOT分析を起業準備における自己と環境に関する分析や
ビジネスモデル構築の為の前段階における分析に利用する方法を説明しています

内部要因強み(Strenghts)
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弱み(Weaknesses)
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外部要因機会(Opportunitities)
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脅威(Threats)
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内部要因とは、今から分析を行おうという主体そのもののことを指します。

例えば、自分自身のことを分析するのであれば、
自分自身のことが内部要因で、自分以外の全てが外部要因になります。

あるいは、我が社のことを主体として考えるのであれば、
当社の構成員が内部要因で、構成員以外の全てが外部要因になります。

さらに外部要因のなかで、顧客とか、仕入先とか、協力先とか、競合先とか、地域とか
比較的身近な(ミクロ的な)外部要因と、
業界とか、社会とか、国家とか、経済状況とか比較的マクロな外部要因まで対象になります。

 

外部要因の中でも、ビジネスにおいて重視されるのが、
顧客(Customer)と、競合(Competitor)の 2Cと呼ばれるもので、この2C
内部要因である当社(Company)を加えたものを
マーケティングの3C」と呼ぶことがあります。

つまり、ビジネスとは、
「当社(Company)が、競合(Competitor)と競争しながら、顧客(Customer)創造していくこと」
と捉えることもできるのです。

Strength(強み)とは、 内部分析に基づいた、自分(自社)が得意とする部分を言います。
長所のことです。

Weakness(弱み)とは、内部分析に基づいた、自分(自社)が苦手とする部分を言います。
短所のことです。

Opportunity (機会)とは、環境分析に基づいた、自分(自社)に有利な環境や条件を言います。
チャンスのことです。

Threat(脅威)とは、環境分析に基づいた、自分(自社)に不利な環境や条件を言います。
ピンチのことです。

 

SWOT分析を用いて、ビジネスモデルを構築する手法は、
先に、自己分析(強みと弱み)から行う方法と、環境分析(機会、脅威)から行う方法があります。

ビジネスモデル構築を検討する際に、
既に、何らかのアイデアがあり、
そのアイデアをビジネスモデル化して行こうとする場合は、
そのアイデアと関連する外部環境からまず分析を行っていくことが良いでしょう。
(アウトサイドインアプローチと言います)

上記の3Cのところでも述べましたが、
どんなビジネスであっても共通するビジネスの目的は、「顧客を創出して行くこと」です。

どんな立派なアイデアや発明であっても、
それを必要とする顧客が創出されない限りビジネスは成り立ちません。

従って、まず、
社会環境、市場環境、顧客(未来の顧客と言う意味も含めて)、競合先等の外部環境を分析し、
次に自身の強み、弱みを分析して行く方法が適当だと考えられます。

外部環境分析では、
社会的な動向分析(例、食の安全が求められている、安心できる環境が求められている、コンプライアンス遵守が求められている、 環境対策・エコ化、省エネが求められている、少子高齢化社会の到来、団塊の世代の退職、外人労働者の増加、規制緩和・制度改革、地方分権化、技術革新の動向 等々)と、対象とする市場や将来の顧客、競合先等に関する分析が対象となります。

新聞やニュース、統計などによるマクロ的分析と、
固有の個人や会社の実感(生の声)を知ること(ミクロ的分析)の両方が大切です。

例えば
主婦を対象とするビジネスであれば、主婦に実際に訊いてみる。
ホームページやブログ等でターゲットとなりそうな私人の意見を読む・・・等。

 

一方、
ターゲットとする市場が不明確な場合や
仮にターゲットがあっても、今一度0から考えてみたいと言う場合には、
まず、自己分析(強み、弱み)から行う方法が、適当でしょう。
(インサイドアウトアプローチ)

自己分析については、
自分の得意なこと、好きなこと、自分の能力で金にできることはないか?等に加え、
行動様式や、性格まで含めて、書き出してみることが良いでしょう。
書き出す方法は、自ら思いつくままに書いても良いのですが、
あらかじめ多数の質問項目を用意して、それらに回答して行く方法も良いでしょう。

また、
自分のことを良く知っている複数の人の意見を訊くことができれば、
自己分析をより客観視することができるでしょう。
あるいは、
当社のことであれば、当社を良く知る外部の人や
あるいは、全く利害関係のないコンサルタントに客観的に分析してもらうのも良いかも知れません。

自己分析結果をまとめるのにあたって、注意すべきことは、
強みと弱みは表裏一体のことがあり、どちらに書けば良いか迷うことがあるかも知れません。
それぞれ、両方に書いても良いと思います。
例えば、ある人の弱みである「ネガテブな性格」は、
その人の強みである「慎重な性格」と表裏一体な関係にあるかも知れません。
それらは、強みにしろ、弱みにしろ、いずれにせよ、自分の個性であり、
その個性を活かし、外部環境に適応して行くことが大切です。

 

アウトサイドインの方法または、インサイドアウトの方法により、
SWOT表が完成したら、次の作業に移ります。

まず、SWOT各項目から、すべき行動を導き出します

S・・・ 自分の強みを活かす方法。あるいは強みを強化する方法

W・・・ 自分の弱みを活かす方法。あるいは弱みを補う方法

O・・・ 機会の活かし方

T・・・ 脅威の解消方法。脅威の利用方法

強みは、
いかに有効的に活かすかを考えると同時に、さらに、その強みを強化する方法を考えます。

弱みは、
補わなければならない弱みならその対策を。しかし、本当に弱みですか?
弱みが分かるからできる行動はありませんか?
弱みを活かすような方法はありませんか?

外部環境の機会(チャンス)をどのように活かしますか?

外部環境の脅威はどのように回避しますか?
その脅威はライバルや顧客にとっても脅威ではありませんか?
その対策が新しいビジネスになりませんか?

次に、SWOT各項目を組み合わせて、新しい行動を導き出します

S×O 強みを活かして外部機会に対応する方法。強みを強化する

S×T 強みを活かして外部脅威を解消する方法。脅威を機会に変える

W×O 弱みを活かして外部機会に対応できないか。弱みを解消する

W×T 弱み+外部脅威のリスクをいかに回避し、次にどうつなげるか

 

一般的に、弱みや脅威と言われる弱点は、避けるべきこと、克服すべきことと考えられますが、
逆に、「弱点は個性である」と考え、「いかに弱点である個性を活かすか」を考えることも
ユニークなビジネスモデルを考えるチャンスかも知れません。

 

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SWOT分析とは。

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)を分析する方法です

SWOT分析で大切な3Cとは

顧客(Customer)と、競合(Competitor)に、 当社(Company)を加えたものを「マーケティングの3C」と呼びます

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SWOT分析のアウトサイドインとは、まず、外部環境分析から行う方法です

SWOT分析2(インサイドアウト)

SWOT分析のインサイドアウトとは、まず、自己分析から行う方法です

SWOT分析3(すべき行動の立案)

「すべき行動の立案」とはSWOT分析の結果、導き出される行動目標のことを言います

弱点は個性。個性を活かそう。

従来、とかく弱点は直すものと考えられて来ましたが、弱点=個性でもあります

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