「個人事業が良いか、会社を設立した方が良いか?」起業相談。FAQ No.003

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Q「個人事業が良いか、会社を設立した方が良いか?」

起業を考えていますが、個人事業で行った方が良いのか、会社を設立した方が良いのか迷っています。
どんな基準で判断したら良いのでしょうか?


A「個人事業が良いか、会社を設立した方が良いかは、起業の目的から考えて、本質的な面から判断すべきだと思います。 」

「個人事業か、会社を設立するか」 を判断する際、
従来より、「税務面や費用面からどちらが金銭的に有利か?」の視点で良く述べられてます。
例えば、会社を設立するには設立費用と維持費(市県民税等)がかかる。
税率では、個人より会社のような法人の方が有利・・・等々。

もちろん、このような費用面での有利不利を検討することも意義あることかも知れませんが、もっと大切なことは、
個人事業と会社の本質的な違いを理解して、自らが目指す事業がどちらの方向なのかから判断すべきだと思います。

個人事業とは、文字通り「私」の事業です。
事業の利益は「私」の収入であり、その利益を上げる為に使った費用は「私」が使った費用です。
一般に、「私」一人あるいは家族で小規模な経営を行うような場合に個人事業は向いています。
「私」の「意思」や「命」といっしょにいつでも止めることができるのが、個人事業です。
もちろん、個人事業であっても誰かに後を継がせることも可能ですが、手続き的には事業の「譲渡」のような形になります。
また、許認可業種であれば、承継はできずに、新しい事業者が新たな許認可を取らなければ同じ事業はできません。

一方、会社の本質とは、個人ではなく、「法人として」組織のルールで事業を行うことです。
会社の利益と個人の収入とは一線を課し、公私の区別をきちんと付けて事業を行います。
会社は「資本金を元手に投資を行った資産を費用化することで収益を上げ、得た収益を再投資して行くことで拡大して行く」人が考えた事業拡大の為に適したシステム(仕組み)です。
また、会社の様な法人は、(費用をかけて)法的な手続きによって設立しますので、辞める場合にも、(費用をかけて)法的な手続きが必要であり、個人事業のようには、簡単に止めることはできません。
会社設立の際に、明確な目的がありその目的が達成した場合には廃止する手順が最初から決められているような特別な会社を除き、 通常、会社は、その事業目的の為に、継続的に存続させ、発展させるために考えられたシステムです。

「私」の事業として、個人事業で起業し継続して行くこと。
まずは、個人事業で開始して、次第に、従業員も雇い、組織化して行き会社に発展させていくこと。
最初から会社でスタートして、パートナー、スタッフ等の力を活かし、組織力で、早期に発展を目指すこと。
何れも、間違いではありません。
一時の損得勘定からだけではなく、このような本質的な面から考え、
自らの起業の目的を達成する為にはどのような方法が良いかの観点から選択するのが良いと思います。


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