契約書を交渉に活用する

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契約書を使った交渉に関する考え方

交渉において、契約書を提示するタイミングはいつですか?

「契約書を作成する」と言うと・・・・
既に、「交渉」で決まった内容を契約書として文書にまとめるイメージが強いのではないかと思います。
間違っていません。契約内容(約束した内容)を文書にしたのが契約書です。

それでは、「交渉」を行うときは、どんな方法で行なっているのでしょうか? 
口頭でしょうか? メモ書きでしょうか?
何を見ながら「交渉」を行えば良いのでしょうか?

ビジネス上の「交渉」とは、そもそも、どんなことを言うのでしょうか?
・・・・ビジネス上の「交渉」とは、「契約」内容を相手と決めることを言います。
「交渉成立」とは、「契約の内容が決定したこと(両者が合意した)」です。

交渉に契約書を活用しませんか?

そこで、提案です。!
交渉の初期段階から、「契約書(案)」を持って、交渉に臨みませんか?
「交渉」完了とは、相手とこちらが契約書に署名・押印をすることです。
であれば、交渉の最終段階で契約書を作るのではなく、
交渉の初期段階から、「契約書(案)」を持って臨むほうが、合理的ではないでしょうか?

「契約書(案)」とは、当社側が契約に際して望むことを全て盛り込めば良いのです。
もちろん、相手あっての交渉ですので、
交渉の最初の段階では、当社自身が何を望むのかは分からないこともあるでしょう。
このような場合は、前段階の言わば情報収集の為の交渉を経てから、
当社の望む内容を明らかにして、それを「契約書(案)」にすれば良いでしょう。

どのタイミングで、「契約書(案)」を相手に見せるかは、ケースバイケースであり、
交渉のテクニックにもよることだとは思いますが、
しかしながら、最終段階になって「契約書」を作るのではなく、交渉のプロセスで
「契約書(案)」を見せ、こちらの意向を明らかにしていくこと、
あるいは相手も意向もあきらかにしていくことに意義がある場合は多いと思います。

契約書を使った交渉法

「契約書(案)」を使った交渉法では、
まず、「契約書(案)」の契約の目的や前提条件を話し合いましょう。ここで、
契約の目的や前提条件が合致できないのであれば、契約は結ばない方が良いでしょう。

契約の目的や前提条件が合致できれば、その条件で、
この目的を達成する為には、互いにどんなことができるのか?
を提案しあっていくのが「契約書(案)」を提示しての建設的な交渉作業です。

両者の提案の相違点を安易に妥協で解決するのではなく、
互いの望みを 実現するような方法はないのか?
知恵を出し合い、いかに創造的に解決するかが交渉の本当の腕だと思います。

満足度 10:100 は押付の契約書
満足度  80:80 は妥協の契約書
満足度 150:150 は共創の契約書

あなたはどの契約書が良いですか?



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